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もとぶの風習、風俗

沖縄の戦前は、ほとんど旧暦で正月やお盆を迎え、その他行事も旧暦でした。 復帰後は西暦で行事を行う地域もありますが、沖縄独自の風習があり、今でも旧暦で行事を行なっております。 もとぶでは旧暦行事がほとんどです。

旧暦1月1日 ●正月元旦
  本土とは異なりおせち料理はありません。豚肉料理が主体で、にんにくの葉っぱと豚の耳やつらの肉を炒めた料理と豚のあばら骨、大根、結び昆布の汁を仏壇にお供えをした後、お下がりを食べて正月をします。
今では、ほとんど新正月になりつつありますが、もとぶは旧正月も多く正月を2回やっている家庭が多いです。
  ●ハチウクシー(初興し)初仕事のことです
  その年の初めて仕事をするときに行ないます。
拝む例 )
ヒヌカンに線香を立て「私は、戌年の憲勇(けんゆう)です。本部町浦崎のアルマジャパンに勤めておりますが本日より仕事を始めますのでどうぞ一年間お守りください」とお祈りします。

※ヒヌカンとは火の神様のことで、家の台所のコンロの後ろ上に棚を作り、こぶしより少し小さめの石を3個並べて立ててあり、石の前に線香立てが置かれています。火の用心の意味もあり非常に大切にします。

旧暦1月7日 ●ナンカヌシク
(七日節句と言い、本土の鏡開きと似ています)
  旧1月16日から仏事(仏壇ごと)が始まりますので、松飾などの派手な飾り物を片付けます。ヒヌカンと仏壇に「じゅーしー」をお供えし今年一年の家族の健康を祈願します。

※じゅーしーとは、ご飯と同じ硬さぐらいの「おじや」のこと

旧暦1月16日 ●ジュールクニチー(16日)
  1月16日はあの世の正月と言われており、お墓にお参りして料理(重箱料理、お餅15個)をお供えし、ウチカビをを焼いてご先祖様の供養とします。特に、昨年亡くなられた他人の家庭では、ミーサー(新十六日)と言い、親戚、近所方々仏壇にお参りに来ます。

※ウチカビとは、あの世のお金です。燃やすことで受け取ってもらえる言う言い伝えがあります。

  ●ヒガン(お彼岸)
  彼岸の中日をはさんで前後3日の7日以内に仏壇にごちそうをお供えして、祖先供養、家族の災害除去、健康祈願を行う先祖供養のお祭りです。       

※彼岸とは、現世と来世の境を川にたとえ、煩悩の多い現世の川のこちらの岸(此岸)、悟りの境地である来世を川の向こう岸(彼岸)と呼ぶことに由来していると伝えられます。

旧暦2月 ●清明祭(シーミー)
  中国から伝来した祖先供養の行事で親族揃って墓参りを行います。その日はお墓の掃除、草取り等をしてお墓をきれいにします。
土地の神様にお礼をすると共に、親族一同が先祖が祀られている所で仲良く歓談するすることで先祖供養をします。
旧暦3月3日 ●浜下り(ハマウリー)
  女性がごちそうを持ち寄って浜辺で遊び、身を清める儀式とされています。女の子の健康と、家族の健康と繁栄を祈ります。

※三月御重
ハマウリーの時に作られる御重で、山海の幸が詰められた華やか重詰め料理、赤飯やおにぎりやよもぎ餅、三月菓子(サーターアンダギーのような物)も持って行きます。

旧暦4月 ●アブシバレー(虫払い)
  芽が出て、作物が実る時期には、虫が大量に発生し作物の害虫となるため、虫払いとして各地で行われます。
悪い風や空気を押しのけて、福徳を招き作物の実りと恵みをお願いします。
旧暦7月7日 ●七夕
  本土の七夕とは違い、お盆の前にお墓の掃除をして先祖にお盆が近いことを報告します。
ウンケー(お盆のお迎え)の火には家に来て下さいと案内のお願いをする。
旧暦7月13日 ●ウンケー(お盆のお迎え)
  門の前でローソクと線香をつけて「ご先祖様どうぞお入りください」とお迎えし、供えている線香を持って家の中に入り仏壇の香炉に立てます。
ご先祖様は3日間はお仏壇に滞在すると伝えられます。
旧暦7月15日 ●ウークイ(先祖を送る)
  代表者が線香を12から13本位立て、子や孫は自分自身からという意味で線香を3本づつお供えします。
全員で仏壇に向かってウートートします。ウチカビを燃やしたらお土産と一緒に門前で手を合わせてお見送りします。

※ウートートとは、手を合わせて拝むことであり、沖縄は信仰する宗教が無いため、お経がありません。自分の言葉で願い事を話したり供養をします。

旧暦8月8日 ●トーカチ(米寿のこと)
  旧暦8月8日に行う数え88歳のお祝いです。長寿の祝いとして、また子孫の孝行心を表す行事となっています。ヒヌカンと仏壇に線香を上げ、長寿のお礼と子孫の繁栄を願います。
お祝いでは、米寿を迎えた方を座らせ、前のテーブルの上に盃と白砂糖が盛られており、お祝いに着た方々に「あやかり」の意味で 盃を取らせ、お箸で砂糖を手の平に乗せてあげて食べてもらい長寿をあやかります。
旧暦9月7日 ●カジマヤー(風車の意味)
  数え年97歳の長寿者を祝います。この年になると童心にかえるとされ、本人にカジマヤー(風車)持たせて盛大に祝います。最近では車でパレードをするところもあります。
旧暦12月8日 ●ムーチー
  邪気払い効くといわれるサンニンガーサ(月桃の葉っぱ)で包んで蒸したお餅のことでこの餅を食べることで厄払いや悪霊払いをします。
初めに出来たムーチーをヒヌカン、仏壇に線香を上げて健康祈願と今年一年の感謝をします。
旧暦12月30日 ●年の夜(トゥシヌユールー)大晦日のこと
  本土では、大晦日に年越しそばを食べて年を越しますが、沖縄では豚肉汁(豚肉、大根、結び昆布の汁)を食べますが、食べる前に5cm位に切った「にんにくの茎」をお皿に乗せて出し、それをお箸で取り一口ガリッと噛むことで年を越すと言われています。
最近ではほとんど見られなくなり、本土並みに沖縄そばで年越しをしています。その後は元旦、三が日にかけてお参りに行きます。

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