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伊野波の石くびり

≪伊野波の石くびり≫・・・方言は「ぬふぁ ぬ いしくびり」

folk_001_02.jpg伊野波は本部町発祥の地として知られ、寛文6年(1666)今帰仁間切りより12村を分離して伊野波(ヌファ)間切りを新設したときの歌碑であり、番所が置かれたといいます。
その集落の小高い茂みに小さな坂道がつづいています。
そこが、古典音楽や民謡で歌われている伊野波節(ヌファブシ)で名高い「伊野波の石くびり」です。

 ぬふぁぬいしくびり   
  んぞちりてぃぬぶる   
                              
 にゃふぃん いしくびり 
  とぅさあらな

歌の意味は、「伊野波の石ころ道の坂は、大変難儀な道だけど、愛する人と連れだってお互いに語り合いながら行くときはもっと遠くあってほしいと思う。」との恋歌です。
「石こびれ(石くびり)」は石ころ道の坂の意味、「にやへも」はもっと、「あらな」はあってほしいという意味です。

folk_001_01.jpg伊野波生まれの男性と伊豆味生まれの女性とはお互いに相思相愛の仲で、夜は女性と共に伊野波集落に泊まり、翌朝早く女性を連れて石くびりまでやってきました。
鬱蒼としたその小道は、幅も三尺(さんじゃく)足らずの坂道で、奥へ行けばいくほど小石まじりの急な坂です。
人目を気にしないでいられる格好(かっこう)の場所なので、二人は互いに熱い思いを語り合いながら歩いてやってきます。
しかし石くびりを過ぎると、やがて、「あとうい(後を追う)の峠」にさしかかります。
そこからは伊豆味の境界に入り、村人の目にかかると困りますので、二人はここで止むなく別れねばなりません。
そんな若い二人の恋する気持ちと別れの切なさを、見事に詠(よ)んだのが「伊野波節」であると語られています。

folk_001_03.jpg様々な諸説があり、未だ確定した説には至っていませんが、「伊野波節」は古典音楽の中でも珍しい本調子(ほんちょうし)の独唱(どくしょう)の節歌で、その歌唱(かしょう)は大変高度な技を要求されます。
舞踊も最も難しい女踊りとされています。

伊野波集落の小高い丘の鬱蒼とした茂みの小さな坂道は、現在も昔の面影をとどめています。
その入口から約50メートルほどのところには「伊野波節」の歌碑(かひ)が立っていて、古典的なロマンスを今に伝えています。
 
スポット情報

名  称  伊野波の石くびり
連絡先  TEL 0980-47-2700(本部町役場産業振興課 )
住  所  沖縄県国頭郡本部町伊野波
アクセス  那覇空港から車(一般道)で約120分 沖縄自動車道許田ICから車(一般道)で約40分
料  金  無料
設  備  なし
駐車場  なし
身障者設備  車椅子不可
営業時間  見学自由